農業経営アドバイザー試験【研修その3】

農業経営アドバイザー研修3日目は「労務管理」。

農業の従業員採用・育成マニュアル

 

正直なところ、2cm以上ある分厚くて重くて4,000円もするテキストを見て、これは社労士の仕事やん?って思ってました。
…すみません、私が間違ってました!

農業の雇用と労務管理の関係法令がよく分かるし、届出や申告書の記載例・就業規則(事業の種類別)の解説・各種資料など隅々まで網羅されててCD-ROMまで付いててお得です!

そして先生の講義も、実務に即した事例が豊富でめっちゃタメになるし、聞いてて楽しかったです。

農家出身ではないけど、社労士としてたまたま農業関係の仕事をするようになり、それ以来、農業専門でやっているという、農業の労務管理第一人者である入来院先生。農家のための労務管理をすごく考えてらして、いろんな相談を受けてきたという実務の話は、ここでしか聞けない内容ばかり。

そんな経験の中から分かったこととして話されたエピソードをひとつ。
農業経営者としての成功=「経営理念」がしっかりしていること。
やりたいことが明確で、その経営理念を従業員と共有しており、経営理念に照らし合わせて行動している人が成功している。必ず経営理念に立ち戻り、それに合わなければ、儲かるかもしれないけどやらないと判断する。
経営理念から会社の行動規則をつくるときは、理念を共有している従業員に作らせることが大切。

これは農業だけに限らないですよね。
ブレない社長に、安心して社員がついて行くという構図。

他にも、入来院先生が実際に受けた相談やお叱りの言葉、人材確保のために昔と今では経営者の考え方が変わってきているといった話を交えながら、農業の労働基本法の適応除外とその例外について、労務管理の基本、社会保険・労働保険、外国人技能実習制度のことなど解説が進みます。
その都度「ここはポイントです」「もしこう問われたら×にするように」など、出題テーマもしっかり教えてくれるおまけもついた、非常に有意義な講義でした。

ちなみに、試験は4択で10問です。