創業準備セミナーに参加した話。

少し前の話になりますが、堺商工会議所主催のセミナーに参加してきました。(2017/3/11)

創業準備セミナー
タイトルは、1日で分かる!創業準備セミナー ~自分の”夢“を叶えるための第一歩!~
講師は安田コンサルティング(http://yasucon.jp/)の安田勝也先生。中小企業診断士であり行政書士でもいらっしゃいます。
この日は10時~17時まで、お昼1時間の休憩を挟んで盛りだくさんの内容を聴くことができました。
その中でいくつか印象に残ったエピソードをご紹介しますね。

「やりたいことをやる人生」とは、(かかわる人たちに対する)責任+権限を持つことである。そこで強調されていたのが『自分に対して「最高の生き様を追求する」という責任を果たす』ことが大切で、家族やスタッフを「幸せ」にする責任を負っている、ということ。
家族の理解を得る(家族を説得する)と、最後の味方になってくれる。そのためには、自分が「やりたいやりたい」と言うだけだと不安にさせてしまうので、幸せにすることを約束する。
またスタッフに対しても、給料を払うだけではダメで、やりがいや仕事に対する誇りなどを持ってもらえるようにすることがスタッフを幸せにすることにつながる。

なぜその商売をするのか?
例えば「喫茶店をやる」というのは”手段“であり、その「喫茶店」を通じて何をしたいのか?=”目的“が大事。

顧客の目的に寄り添うことができるか?顧客を幸せにできるか?
例えば「家を買う」という行為について。顧客は「家」(=手段)が欲しいわけではなく「幸せな生活」や「幸せな未来」(=目的)を買っている。手段はいろいろあって家を買うだけではない。つまり、隣の工務店だけがライバルじゃない。ファミリーを幸せにするもの全部(ex.旅行、焼肉屋、ニンテンドーetc)がライバル!

…などなど、単に「創業計画書」を作りましょう「融資制度」はこんなのがありますよ、という話ではなくて、まず、創業とはなにか?、経営者に必要なもの、といった創業のゼロ地点について丁寧に解説していただきました。他にも、3つの資質や「反応」から見る3つの分類など自分の強みを生かすにはどうすればよいか、経営戦略、強みと弱みの分類、マーケティングのポイントなど目からウロコ!なテーマばかり。

そして『志』と『情熱』について。
情熱を燃やす、心を熱くする、ことがポイント。
…これは私に足りない部分かも。> <
やはり実務経験無しで独立できるのは、行政書士の良いところでもあり最大の不安材料でもあるわけで、なかなか「やったるでぇ!」と言い切れないところもありまして。

ただ安田先生も、「経営者に必要なもの」の中で「事業に関するスキル・経験」を挙げてらっしゃいましたが、これは『欠けていることに気づくこと。これから埋めればよい』とおっしゃっていたので、とにかくやるしかないですよね!

今回のような創業準備セミナーは、本来はお店や会社を経営したいと思っている方が対象なのかもしれませんが、起業のサポートは行政書士の仕事でもあるので(許認可の届け出など)、単に「書類を揃えて役所に提出する」という手段にとどまることなく、クライアントの目的に寄り添えるよう仕事に取り組みたいと思います。
有益な情報と有意義な時間をありがとうございました。